電気科学生の記録

電気科学生の研究ブログ

研究室配属まで

こんにちは。

寒かった冬も終わり、あっという間に春が来た感じです。

バイト先に向かう途中の桜並木も、もう満開に咲いてます。

 

春ってことは新学期の始まり、大学生は授業に追われる日が始まり憂鬱なはずです。

ですが、今年の僕は少し違います。なぜなら学部4年生。そう研究室配属される学年なのです。

 

うちの学科では研究室を決める際、成績順を採用しています。つまり、学生同士の相談、先生への忖度、そんなもん通用しない。公平っちゃ、公平ですが、研究室に所属する学生層も必然的に研究室ごとに変わるのです。

 

そんなわけで、研究室配属にあたって選び方、自分の軸を書いていこうと思います。

 

理系大学生であればだれもが通過する学部生のビックイベントである研究室配属!

しかし、それは一度選んでしまえば、変更できない。いわゆるリセマラできない研究室ガチャなのです。僕自身、研究室選びに苦戦しています。なぜなら入りたい研究室が複数あるからです。では、さっそく本題。

 

なぜ研究室選びで悩むのか?

  1. 就職に直結すると考えるから。
  2. 興味ある研究テーマを一つに絞れないから。
  3. 原則、研究室の変更できないから。

自分は、大きく分けてこの三つが悩みの種であると思うわけです。

一つずつ考えていきましょう。

まず、1.「就職に直結すると思われるから」について

多くの学部低学年の学生は直結すると考えがちです。これは真実なのかといわれると大方間違いないと考えるべきではないのかと思います。

半導体バイスの研究室では、半導体メーカ、化学メーカ。パワエレ系の研究室では、重工メーカ、自動車メーカ。通信系では通信キャリアなどに就職されている先輩方が多くおられました。一方で、全く大学時代の研究分野と異なる業種にいかれるかたもいることは事実です。なぜなのか?実際に教員や先輩方から聞いたことをもとに書いていきます。

大学時代の研究がその人にとって苦ではなく、職業でもその分野に関わる仕事がしたいと考える学生は一般的に多いのではないか思う点が一つ目。その逆で、大学時代の研究はもうやりたくないかなって考えた学生が他の業界を志望する。そんな現象が起きているのだと考えます。つまり、研究室次第、その後の進路は大方決まってしまうの、研究室選びは慎重になってしまうのです。

 

次に二つ目「興味ある研究テーマを一つに絞れないから」。

これが最も重い悩みだと思います。

なぜなら興味あるものから目をそらすには、その研究室、分野に嫌いにならないといけないからです。人間、興味をもてないものに興味を持てって難しいことだと思います。

塾のアルバイトでも経験しましたが、勉強が嫌いな子を机に向かわせるのは大変。それと同様に好きなものを嫌いになるのは、嫌いなるきっかけが必要だからです。

だから自分は、各研究室を比較し、自分なりに優劣をつけることで志望順位をきめればよいと考えました。これは後半に書きます。

 

最後に三つ目、原則、研究室の変更はできない。これは当然のことだと思います。研究室に所属するということは、学部4年生の一年間お世話になるわけですし、研究室ごとの年間スケジュール、定員があります。自分に合わなかったから、違う研究室に行こうなんてことは不可能。だから後悔のない選択をするために十分な調査と自分の意思を統一することが必要なのです。

 

以上三つが研究室を選ぶうえで、自分が悩んだ問題。じゃあ、これをどう解決して、納得いく研究室選びができるのかを考えていこうと思います。

 

  • 納得いく判断は、「客観的に数値を用いた評価」+「教授、学生との相性」

これにいたりました。

理由は、興味ある研究室には当然、主観が入ります。これを抑えるために数値で評価することで、自分の選択に納得感が得られるのではないかと考えたからです。

 

では研究室の評価項目を以下に書きます。

  1. 研究室の規模(もっているお金、研究機器等のこと)
  2. 教授の研究実績(被引用数)
  3. 学生の論文数、学会発表数
  4. 奨学金免除対象者の数
  5. 共同研究の有無

この上記の5項目で判断します。その後、自分と教授や学生との相性で最終判断を下せば、納得いくはずです。

 

評価項目の設定根拠を述べます。

1.研究室の規模について、研究室に所属しても自分がやりたいテーマを実現する研究予算と実験機器がないのでは、研究できません。それでは本末転倒です。また研究規模はその教授の顔の広さや2項目目の実績につながる重要な指標であるとも考えます。大学が各研究室に割り当てる予算はおそらく均等であると想像します。だとすると、研究費はわずかですし、半導体装置などは数千万から数億するすため、購入なんてできません。つまり教授らは共同研究先の企業や学会などの協力研究者からお金を募るはずですので、研究規模=教授の力という方程式ができるはず。そう考えました。

2.研究実績、これは1にも当てはまります。研究で実績を残すと大学をはじめ、さまざまな機関からお金を調達できます。さらに、理系の就職の場合、出身研究室が影響することもあるそうです。そういった理由から研究室の教授がどれだけの成果を残したのかという指標は研究室を選択するうえで、削れない点です。